サルコペニアとは、ギリシャ語で筋肉(sarx)と喪失(penia)の造語で、1989年にIrwin Rosenbergによって加齢に伴って生じる骨格筋量と骨格筋力の低下を意味する言葉として提唱された。
サルコペニアは寝たきり、嚥下障害、呼吸障害の原因の一つであり、70歳以下の高齢者の13〜24%、80歳以上では50%以上に認められるため、在宅医療においてその評価と対応は重要とされている。
(参考:Baumgartner RN. Et al.:An J Epidemiol 1998:147:755-763)
発症メカニズムは明らかではないが、加齢、廃用、内分泌、神経変性疾患、栄養不良、悪液質などによってたんぱく質の合成、分解、神経や筋へ様々な機序に対して影響を与えることによって筋肉量や筋力の低下が生じるとされている。
サルコペニア診断基準
① 筋力量の低下 | DEXAによって算出した筋肉量と身長をもとに評価 |
② 筋力の低下 | 握力測定 |
③ 身体能力の低下 | 歩行速度 |
①に加えて、②と③のいずれかまたは両方を満たすもの |
運動の大切さ
運動習慣をつけることが運動器の健康の維持につながります。
したがって健康寿命の延伸も期待できます。
運動器は若い頃から適度に運動する習慣をつけて大事に使い続けることが必要です。
なぜなら、筋肉、骨、軟骨や椎間板は運動やふだんの生活で身体を動かして負荷をかけることで維持されるからです。
しかし、過度な運動や体重超過により「負担をかけすぎる」のも怪我や故障の原因になります。
また、やせすぎると筋肉や骨は弱くなることが知られています。
適度な運動と適切な食生活で肥満ややせすぎにならないようにしましょう。
健康寿命を延ばすには
健康寿命とは、健康で日常生活を送れる期間のこと。
平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性では約12年の差があります。
これは健康上の問題で日常の生活が制限される期間が約9~12年あることを意味しています。
ロコモが進むと日常の生活が制限され、さらに悪化すると、支援や介護が必要になる可能性が高くなります。
要支援、要介護になる原因のトップは転倒、原因が骨折や関節の病気など運動器の故障であることはあまり知られていません。
サルコペニア予防のためにできること
「無理なく続けられる運動」を毎日行う事が大切です!
体力に自信がない方でも安心して運動ができるようサポート致しますので、SHLでお待ちしております!